新年のご挨拶

新年のご挨拶

 

 

 謹んで、新春のお慶びを申し上げますと同時に、新年を祝う元旦に発生しました能登半島地震の被災者の皆様に心より御見舞いを申し上げます。令和6年が被災地の復興はもとより、平和と安定、更なる発展と成長の年となることを祈念しております。

 さて、2023年は、コロナ感染症が第5類に引き下げられ、社会経済も以前のような賑わいを取り戻してきました。これまでの治療や対策にご尽力をくださいました医療従事者を始め、行政機関やエッセンシャルワーカーの皆様に深く感謝を申し上げます。

 また、コロナ禍と同時に創業した弊社も約4年の歳月が流れましたが、ご支援、ご愛顧くださいましたお客様、お世話になりました関係各位の皆様、本当にありがとうございます。

 今後も感染症への予断は許されませんが、外国人旅行客の増加も目立ち始め、人の往来も活発になり、皆で集うことも多くなってきました。
 まず、3月に行われた野球のWBCでは、世界一の栄冠を勝ち取りました。選手たちの最後まで諦めずに戦う姿勢が躍動し、歓喜の渦が巻き起こった春先でした。
 次に、夏の甲子園での慶応高校の優勝は、風に揺れる長髪にさわやかな笑顔が印象的であり、高みを目指した「エンジョイベースボール」に時代の変化を感じました。

 いずれにせよ、指導者の思想や手腕が選手たちの能力を最大限に引き出すことに繋がり、成果を最大化する為には、組織経営やマネジメントのあり方、並びに研修内容や進め方においても、環境適応し、進化し続けなければならないことを学びました。

 弊社におきましても、各企業に共通する経営課題である若手社員の定着化において、若手社員のレジリエンス(うまく適応しながら成長する能力)を高めることや、メンター(指導者)のマインドセットや育成能力の強化などのご要望を多く受けました。

 また、各社からご参加頂ける公開コース「ビジョンマネジメント」の新設や、経営トップや幹部研修の実施、東証プライム上場企業においてはジーアップ社労士事務所とコラボ研修を開催し、労務管理、コンプライアンス、メンタルヘルスを踏まえた組織創り、部下育成の実施など、新たな研修テーマへの挑戦と顧客貢献を進めて参りました。

 その中でも、受講生の部下約1000名にエンゲージメント調査を行いながら研修成果を「見える化」し、約9カ月間に亘って実施した研修では、最終的には平均7ポイントの得点を上昇させることができました。
この間、研修内容の構築からフォローに至るまで、試行錯誤の連続ではありましたが、受講生や部下の方々の行動変容はもとより、組織文化の醸成に関して、新たな知見や経験を得ることができました。
 特に、得点が伸びずに心が折れそうになりながらも、粘り強く活動を続け、成果に繋げた受講生の「人が一番面倒くさい。でも一番大切だということが分かった」という気づきに、AIの普及が職場で一層進む中で、AIには代替が難しい「対人関係職」がマネジメントの重要な要素になり、「他者を通して物事を成し遂げる」という経営管理者の役割の重要性を改めて強く感じた次第です。

 2024年度におきましても、「謙虚な自信と誇りを持ち、人間形成に努めると同時に、これからの努力が未来を創る」という認識の下、更なる変化、成長を求めて参ります。そして、「マネジメントとは、人に始まり、人に終わる」という信条を胸に、真心を込めて、従業員一同力を合わせて参ります。

 特に、若手社員がリーダー職や管理職を目指さなくなってきているという昨今、顧客企業もマネジメント層の枯渇を懸念されています。そのような課題や要望に応えられる新コースを開設し、皆さまの一層お役に立って参る所存でございます。
 引き続き、ご支援、ご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。



代表取締役 湊谷 勝