新年のご挨拶

新年のご挨拶

2023年1月5日



 謹んで、新春のお慶びを申し上げます。皆様におかれましては、「平和の希求」、「経済の安定」、「日常生活の安心」への期待を胸に、新年をスタートされたことと存じます。

 2022年は、第8波までのコロナ禍に見舞われたものの、医療従事者を始め、行政機関やエッセンシャルワーカーと呼ばれる皆様のご尽力により、昨年一年を終えることが出来ましたことに、深く感謝を申し上げます。

 また、ご愛顧くださいましたお客様、お世話になりました関係各位の皆様、本当にありがとうございました。

 同時に、健康を損なわれた方や仕事への悪影響が生じた方々に、心より御見舞いを申し上げます。

 さて、ニューノーマル(新常態)の定着と同時に、人々の往来や活気が戻りつつもあり、特に、北京冬季オリンピック・パラリンピックからFIFAワールドカップまでの国際スポーツ大会は、閉塞しがちな日々に、勇気と感動を与えてくれました。

 個人的にも、顧客企業が加盟する社会人ラグビーリーグを初めて観戦しましたが、身を粉にして前に進む気概や、観客をも巻き込みチームで戦う一体感・組織力、最後まで諦めない忍耐・闘争心に、私共も「こうありたい」と強く思いました。

 弊社におきましても、「人的資本経営」の実践が注目される中、「ビジョンマネジメント」、「未来の組織創り」、「エンゲージメント向上」研修等の企画・実施を通して、新たな挑戦と顧客貢献を進めて参りました。

 そして、顧客の理念や風土、課題やニーズに寄り添い、一つ一つカスタマイズして作り上げていくことに、時間と労力を費やすと共に、皆さまのお喜びの声を聞かせて頂けることや、成長や成果が感じられる瞬間に、教育会社としてのやりがいを感じました。

 特に、内部・外部環境を分析し、会社や職場の未来を描き、ビジョン達成へのロードマップに落とし込みを図っていく際に、受講生の役員からの「会社の未来を考える事はとても苦しいが、とても楽しい事だと感じた。会社の未来を考える事は、非常に大きな責任を負い、自分にそれを背負えるのか、と逃げ出したくなる気持ちもなる。しかし、同時にそのような立場を担えている自分は、幸せ者なのだろうとも感じる」とのコメントに、そのような想いを持って頂けたことに、「人づくり」という仕事の矜持を感じました。

 そして、顧客代表から「達成は悲願である」との言葉を頂き、改めて、責任の大きさを痛感し、目下、全従業員に浸透すべく邁進しております。

 一方、新入社員のフォロー研修では、しっかり仕事や周囲に適応し、成長を実感している研修生が大半でしたが、「何のために仕事や作業をしているのか分からなくなった」と悩みを吐露する新入社員もいました。

 聞けば、業務知識やスキルの習得が追いつかないキャパオーバーに加え、上司の指導スタイルにより、自己効力感が低下しているようでした。また、先輩や同期にも相談をせず、独りで抱え込む傾向もありました。

 そこで、仕事の能力が十分に身についていない中で起こる「リアリティ・ショック」や「エンゲージメント」(仕事への意欲)の低下は、新入社員の共通する過程である事を説き、物事の捉え方や考え方の方向性、キャリアの磨き方などを解説し、困難を乗り越え、更なる成長に繋げるよう勇気づけを行いました。

 いずれにせよ、企業の共通課題である「人財の定着と育成」の為には、新入社員や若手社員においては、粘り強く事にあたり、経験の価値を高めていく「セルフマネジメント」が必要であると同時に、上司や先輩においては、若手社員が育ってきた時代背景や働く価値観の変化を理解した上で、指導の幅を拡げていくことが重要であります。

 2023年度におきましても、「現在の延長線上に未来はない」という認識の下、自ら更なる変化、成長を求めて参ります。そして、「世で唯一の研修を目指し、顧客、社会、従業員に貢献する」という私共の理念を胸に、真心を込めて、従業員一同共に力を合わせて参ります。

 特に、各企業が少人数から派遣できるよう「公開型コース」を新設し、皆さまの一層お役に立って参る所存でございます。

 引き続き、ご支援、ご愛顧を賜れますことを、心よりお願い申し上げます。

代表取締役 湊谷 勝